今年の 9 月、葛尾村にスーパーコンピューター100 台等を備えた AI コンピューターラボの建設を予定している株式会社 ORENDA WORLD と、福島大学地域未来デザインセンターおよび葛尾村は三者協定を結び、共同で復興創生や AI に関する人材の育成等に取り組むことになりました。
この協定に基づく最初の取り組みとして、12月14日(土)にスタディツアー「AI 人材育成と起業でひらく日本の未来—福島県葛尾村からの挑戦」を開催しました。
当日は、震災前からの歩みを含めた葛尾村の紹介からスタートし、スマートコミュ二ティ、エビ養殖場など、震災後に立ち上がった新たな取り組みについての講話がありました。胡蝶蘭の栽培施設、風力発電所、エビ養殖場については、実際に現場を訪問し、取り組みの様子を見せていただきました。さらにORENDA WORLD様からは、AI 人材育成のための模擬講義として、ChatGPTの特徴や活用方法について講話がありました。
今回参加したのは、福島大学の学生・教職員28名です。学生については、これまでに葛尾村を訪れたことがない参加者がほとんどでした。しかし終了後は、「皆様の活気や情熱、人情が溢れるあたたかい村だという印象を持ちました。このツアーで学んだことを今後災害復興を考える際に活かしていきたいと思います」「今回葛尾村について深く知ることができたので、これからの活動がとても楽しみです。ありがとうございました」といった声があり、今回をきっかけに、葛尾村や村の新たな取り組みに関心を持ったことが伺えました。AI人材育成のための模擬講義についても、「ChatGDP の利点や使い方、弱点などを知ることができてとても興味深かった。これから ChatGPT がどのように成長し、どのように我々の生活に深くつながっていくのか気になった」「生成 AI が発展していく中で、これから無くなってしまう可能性のある職業や、人が行うという事実に価値を持つ職業を考えることは、自分にとっても重要な事だと強く感じるきっかけになりました」といった声があり、好評をもってツアーを終えることができました。
葛尾むらづくり公社専務理事の松本松男様から村の紹介
葛尾創生電力(株) 植村 篤様から葛尾村スマートコミュニティの紹介
かつらお胡蝶蘭合同会社の胡蝶蘭栽培施設見学
(株)ORENDA WORLD 井内悠様による AI 人材育成模擬講義
(株)HANERU 葛尾の養殖場見学
集合写真