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2024年02月20日(火)

被災地の農業、酪農の現状を学ぶスタディツアーを実施しました

 先の震災と原発事故では、動物や植物等も被災をしました。2月8日~10日の間、中央大学ボランティアセンターの学生に被災地の農業、酪農の現状をボランティアワークを通して体験するプログラムを提供しました。9日には、被災県で生活する福島大学の学生とも交流する機会を設けました。
 また大熊町の移住者促進の柱になりつつある教育施設「学び舎ゆめの森」等も案内しました。

 農業、酪農のボランティアワークでは、3箇所の作業に携わりました。まず大熊町にある「ネクサスファームおおくま」での作業は、収穫を終えたイチゴが育成していたポットの回収作業です。避難指示が解除されたとはいえ、放射性物質の懸念が払拭されない地域です。その地域の土を使用しない「ポットスライド型高設養液栽培」という栽培です。機械と人の調和が取れた環境での作業を体験しました。
 次に「も~も~ファーム富岡」では、震災と原発事故を生き抜いた牛たちを生(活)かした活動を行っています。自然と動物が共存し、荒れていた土地を甦らせている農場の整備作業を体験しました。
 最後に「とみおかワインドーメーヌ」の圃場の整備作業です。津波と原発事故により変わり果てた富岡町の玄関口に葡萄の苗木を整備して甦らせる作業を体験しました。作業中には何度となく行き交う電車に手を振りながら、被災地で元気に活動している姿を伝えました。
 各作業前には、管理者の方からそれぞれが置かれている状況と経過を丁寧な説明を受け被災地の現状の理解を深めることが出来ました。

 「学び舎ゆめの森」では、校舎の設計に関わった先生から新たに誕生する学校に対する想いを伺うことが出来ました。その後、子どもたちによる案内で校舎内の見学をしました。見学後、参加者からは「四角い教室がなく自分達が育った環境との違いからもう一度、ここで学びなおしたい」と感想を漏らす学生もおりました。

 福島大学スタディツアーでは、今後も見学者のニーズに応えたプログラムを作成して参りますので、お気軽にご相談ください。

ネクサスファームおおくま

も~も~ファーム

とみおかワインドーメーヌ

学び舎ゆめの森

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